• 以下の決済方法が利用できます

再び、発達障害について | 北九州の心療内科|大里クリニック北九州の心療内科・精神科 大里クリニック

再び、発達障害について

約20年前に我が国に海外から導入された、「発達障害」と言う概念は、乾いた砂が水を吸い込むがごとく、日本の精神科医療にも浸透してまいりました。この概念が浸透する以前は、発達障害は、境界型統合失調症や人格障害、時には、統合失調症そのものとして取り扱われていたと思考します。最近の安倍元首相の暗殺犯人は、この発達障害に犯されている可能性があります。周到な準備を長期間に渡り実行する、高度の実務遂行能力が明白に認められます。それに反して、殺人行為の罪の重大さの認識能力については、いかがでありましょうか?自身が逮捕される事の意味が理解出来ていたでしょうか?犯人の銃製造能力の緻密さと実務遂行能力の優秀さを考える時に、順法精神の欠落、道徳心の欠落が対照的に目立ちます。彼にとって、世界は、犯罪を犯さない人々とは違った風に、映っていた可能性があります。即ち強烈な自己中心主義です。彼には自殺未遂歴はありますが、前科はありません。尚、母親を責めるのは筋違いであると思考します。この病気の発症は原因不明であり、DNAレベルの問題である可能性が高いと愚考いたします。生後の環境は決定的な原因にはならないと愚考いたします。運悪く命を落とされた元総理に深く哀悼の意を表明します。